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プロジェクトは破綻する。

仕事のこととか、salesforceのこととか、書評とか書いてます

【34日目】SIer時代に出会った想像を超える人たちについて語ってみる






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SIerって、ほんとにネタの宝庫よね。

今日はあっしがSIer時代に出会った、とんでもない人たちについて語ってみる。

 

以前、あっしのエンジニア遍歴を語ったとき、SIer時代のところで「東京には魔物が住んでいる」と書いた箇所がある。


今日はそのときのことを詳しく語ってみる。

 

SIerの現場と言うのは、いろんな会社からエンジニアが派遣されてくるので、知らない人といきなり仕事をすることは当たり前にある。

始めましての人といっしょに仕事するのだから、最初から意思疎通がうまくいくわけでもない。

そこはスケジュールを消化しながら徐々に、という感じになるのだが、中にはキャラが強烈な人もいて、ちょっとごめんなさい、という人も正直いる。

あっしが事前に面談できる立場ならまだ制御できるが、そうでない場合はいい人がくることを祈ることしか出来ない。

 

いまでも忘れられない現場がある。

そこで出会った、ある2人のエンジニアがいた。

あっしは当時、その2人を含むチームのリーダをしていた。

  

1人は、雰囲気からして弱々しい感じの女性エンジニア。

仮にAさんと呼ぼう。

 

他の会社から派遣されてきた人で、そこの上司がAさんは「設計もできる」とプッシュしてきたので、設計を担当してもらった。

Aさんは進捗報告MTGではずっと「順調です」と言っていたので気に留めてなかったのだが、あるときから遅刻するようになり、そして休みがちになる。

大丈夫かな?と思っていたが、見た目は普通だし、成果物はまともだったので、あまり深く関わろうとはしてなかった。

 

そしたらある日、Aさんの上司が、PMとあっしを呼び出してきた。

そしてこう言うのだ。

 

「(PM)さん、(あっし)さん。あまりAのことを厳しくしないでやってもらえませんか?」

 

・・・・・え?

あっしはPMの人とキョトンとなった。

そんな厳しいことをいった覚えないんですけど。

なにがなんだかさっぱりなので、Aさんと直接話してみることにした。

 

あっしはAさんを現場近くのカフェに誘った。

PMが一緒にいるとあっしのペースで話ができないので(というかこのPMは頼りなかったので)、1対1で落ち着いて話せるような席に座った。

 

そこであっしが本音を聞いてみたら、Aさんはこう言った。

 

「実は、(あっし)さんが怖いんです。なんかこう、皇帝みたいな、絶対に逆らえない権力者の雰囲気を感じて。目を合わせると、何も言えないんです。それがつらくて。。」

 

 

・・・・・・知らんがな!

 

全く想像にない理由を言われて、聞いた瞬間素直に思ったことがこれ。

 

あ、あっしが怖いだと?

ちょっとしか話したことないのに、そんな思い込みで休みがちになるなんて。。

 

そして後からじわじわ傷ついてきた。

あっしの現場での見た目、振る舞い、言動を総合的に見て「皇帝」とみなされていたわけだから。

あっしが嫌いな権力者というものに、あっし自身が見られていたとは。。

 

そっから、あっしの弁解カーニバルがはじまった。

「あ、あっしはぜんぜんそんなんじゃないんだよぉ~~~~♪」

「いまのしごとはやりたくてやってるわけじゃないんだよぉ~~~~♪」

「あっしもしたうけなんだよぉ~~~。あなたと、お・な・じ♪」

 

新宿のファーストキッチンに、あっしの引きつった作り笑いがこだまする。

 

結果、Aさんはちょっとだけ笑顔を見せてくれた。

ひとまず、変な誤解は解けたようだ。

 

その後は現場のスケジュールがきつくなってきたこともあり、Aさんはちょこちょこ体調をくずして結局また休みがちになった。

でも仕事はなんとかやっていた。

リリース前に現場を抜けてしまったけど、リリース後の打ち上げには参加して、あっしにあいさつもしてくれた。

あのとき呼び出して腹を割って話したことは正しかったと、今でも思う。

 

 

もう1人は、あっしが直接交渉して連れてきた下請けのエンジニア、Bさん。

Aさんと違い、あっしの会社の下請けになるので、あっしと話すときは遠慮がちな接し方だった。

あっしは下請けという意識はなくて、普通に接していた。

年も近かったし、技術スキルも問題なかったので、Bさんとはうまくやれるだろうと思っていた。

 

ところがAさんの対応をしていたころ、Bさんもなんだか様子がおかしいことに気づく。

なんだか最近、ずっと不機嫌そうにしている。

そしてあっしと目をあわさない。

さて、こっちはなんなんだ。

 

Aさんへの対応で手ごたえをつかんだあっしは、今度はBさんとランチにいった。

そこで同じように本音を聞きだそうとした。

するとBさんはこう言った。

 

「(あっし)さんが、僕の悪口を言っていたと、会社の営業から聞いたんですが、それ本当ですか?」

 

・・・・・は?

Bさんの悪口なんか言ってないよ??

 

Bさんの技術力は申し分ないし、じゅうぶん成果を出していて、むしろ戦力と考えている。

あまりにも出来が悪かったら言うかもしれないけど、いまの状況で現場の士気に影響するようなことは絶対に言わない。

だってあっしの現場だし。

 

あっしはむしろ、Bさんの会社の営業には「よくやってくれてます」としか言ってない。

Bさん以外にもその会社からは3名参加していて、少々力不足のメンバも実際にはいた。

しかし、あえて報告するほどでもなかったので言わなかった。

だから、なんでそんな展開になっているのか、全然理解できなかった。

 

ひとまず、あっしは再度の弁解カーニバルでBさんの誤解を解くことに腐心した。

「~♪」(←必死)

結果、Bさんはちょっとだけ笑顔を見せてくれた。

 

その後あっしはBさんの会社にいき、現場の報告がてらに真相を確かめようと思った。

Bさんの会社の営業担当は1人で、物腰柔らかく、いつもニコニコしていた。

ここからは、その営業担当をSさんと呼ぼう。

Sさんは人当たりがいいし、話しやすいので、あっしもすっかり信用したところもあって、今回の現場の仕事の話を持っていったのだ。

 

いつものように現場の話になると、あっしは話を切り出した。

Bさんからこんなことを聞いた、と。

そうすると、Sさんはこういった。

 

「あー、それはちょっと違うんですよ。Bが(あっし)さんに不満を持っているようだったので、我慢しろって言ったんです。だって、(あっし)さんの現場ですからね。(あっし)さんがいる現場なら大丈夫、心配するなって言っておきました!」

 

・・・・・ん、そうなの?

ちょっと話が違うけど、そういうことならまあ。

とりあえず、その場はいったん納得して終わった。

まあAさんのこともあったし、あっしが気をつければいいことかな、ぐらいに思っていた。

 

それからしばらくすると、またBさんの不機嫌な顔になっていた。

そしてあっしとは目をあわさない。

また何かあったのだろうか。それともあっしがやらかしたのか。

 

BさんとSさんの話、真実はどっちなのか、あっしには判断できなかった。

ただ、Bさんがウソをつくと思えなかった。

どちらかというと、あっしはSさんの方を疑っていた。

Bさんは不機嫌ながらも成果は出していたので、Bさんに対しては何の対応も取らなかった。

Sさんは相変わらず、いつもニコニコ、特に変なところは感じられない。

もやもやしながらもプロジェクトは前進していたので、とりあえずこのままでもいいと思っていた。

 

それからしばらく経って、現場のスケジュールは佳境を迎えた。

実装を終えてテストフェーズに入り、現場はリリース時の体制の検討を行っていた。

そのときに誰を残すか?という検討である。

 

あっしのチームはBさんを残そうと思っていた。

Sさんからは、もし終了のメンバがいるなら次の案件の手配があるので、いついつまでに連絡ほしいと言われていた。

その締め切り前に、あっしは営業担当にBさん残留の連絡をした。

 

すると、Sさんはこう言ったのだ。

 

「すみません。Bはもう別の現場にアサインしちゃったんです。申し訳ないですけど、今月いっぱいでお願いします。」

 

 

・・・・・え!?ちょ、ちょっと!!

何を勝手なことを!

まだ期限過ぎてないですよね?

 

「すみません。もう決まっちゃったんで。どうしようもないんですよ。」

 

なんということ。。

 

その後も何度か交渉したが、Sさんは「すみません」「しょうがない」しか言わなかった。

結局交渉は頓挫し、Bさんはリリース前に現場を離れていった。

結果、リリースはなんとか乗り切って、事なきを得た。

 

あっしはSさんに不信感を抱いた。

もしこんなことを平気でやる人間なら、ウソも平気でつきかねん。

あのときの出来事も、きっとSさんがあっしのことをBさんに吹き込んだものだと思っている。

こんなことやって、いったい誰が得するんだろう。

 

結局、あのときの真相は迷宮入りとなっている。

 

あっしがSIerを辞めるとき、いちおう取引先だったのでSさんにも退職のあいさつメールを送った。

すると、こういう返事が返ってきた。

 

「(あっし)さんといっしょにお仕事できてよかったです。とても残念ですが、またどこかで会える日を楽しみにしてます。次が決まったらぜひ連絡してください。もう僕らは同志ですからね!待ってます!」

 

 

しゃらくせえ!!!

 

影で勝手なことばっかりして、よくもそんなセリフ言えたもんだ。

当然、連絡はしていない。

 

あっしはこの一件で、営業という人たちを警戒するようになった。

悔しいが、あっしはあのニコニコ笑顔に完全にだまされていた時期があったのは事実。

それからは、見た目とか、うまい語り口に乗らないように気をつけるようになった。

このときの教訓は、いまでもしっかりと生かされている。

 

 

他にもいろんな人たちに出会ってきたが、また別の機会に。

最近はここまで濃い人はまわりにいないので、ちょっと懐かしくなってきた。