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【21日目】「セールスフォース・ドットコムの挑戦 世界は顧客が変える」を読んでみた





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今日は「セールスフォース・ドットコムの挑戦 世界は顧客が変える」をレビュー。

読書とsalesforceという、あっしにとっては好きなもの同士のナイスな組み合わせ。

イベント先でこの本をもらったので、さっくり読んでみた。

 

salesforceはなぜ誕生したのか?

この問いに、数年前にワールドビジネスサテライトで、CEOのマーク・ベニオフがインタビューにこう答えていたのを覚えている。

salesforceはあまりお金をかけられない中小企業のために生まれた」のだと。

 

salesforceは利用した分だけ料金が発生するビジネスモデルだ。

これまでであれば、会社に業務システムを導入するのに、初期費用でまず何百万、何千万とかかっていたところが、salesforceは月々1万数千円ですぐ利用可能になる。

基本的な機能は最初からあり、必要なら自分で機能を追加することができる。

 

この導入のしやすさ、拡張の手軽さ、そして圧倒的な低コストがsalesforceのウリ。

大企業に比べて資金力のない中小企業でも、初期投資をかけることなくはじめられる、というわけだ。

この話を始めて聞いたときは、すごいのが出てきたな、と思った。

 

でさらに、この本を読んでみて、なるほどと思ったのが、このビジネスモデルだと「顧客がトラブルに陥ると継続してもらえない」ということ。

 

従来のオンプレのシステムだと、初期開発でドンとお金がかかる。

そのシステムの出来があまりよくなくても、初期開発にお金をかけているため、簡単にシステムを捨てることができない。

 

salesforceの場合、ユーザ企業にそういったリスクはない。

コストは毎月の利用料だけなので、使えないとなったらすぐにやめることができる。

ユーザ企業にとっては大きなメリットだが、salesforceにとっては1回導入して終わり、ということにはならないので、継続的なフォローが必要になってくる。

常に解約のリスクはあるが、それが会社の中に顧客主体の文化を醸成することにもつながってくるので、よく出来た仕組みだなと思った。

 

本で1番興味深かったのは、後半のユーザ企業のインタビュー。

この本では、損保ジャパン日本興亜、サトーホールディングスなどのインタビューが載っているが、特に老舗旅館の陣屋の事例はおもしろかった。

 

老舗旅館とクラウド

ミスマッチ感のある組み合わせだが、経営不振に陥っていた陣屋はsalesforceをうまく活用して、人気旅館へと見事に復活した。

そのサクセスストーリーは読みごたえがあって、とてもおもしろかった。

 

さらに陣屋は、その業務ノウハウをsalesforceのパッケージ「陣屋コネクト」として開発し、AppExchange経由で他の旅館に販売するビジネスもやっている。

salesforceのビジネスとしても、とても参考になる事例だ。

www.jinya-connect.com

 

こういう話を聞くと、あっしも何か始めたくなる。