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プロジェクトは破綻する。

仕事のこととか、salesforceのこととか、カープのこととか書いてます

【11日目】「小さなチーム、大きな仕事」を読んでみた






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今回は、「小さなチーム、大きな仕事――働き方の新スタンダード」というビジネス文庫を読んでみた。

会社は小さく。
失敗から学ぶな。
けんかを売れ。
徹夜厳禁。

著者の1人、ジェイソン・フリードは、世界数百万社が利用するプロジェクト管理ツール「Basecamp」を開発したソフトウェア会社「37シグナルズ(現・ベースキャンプ)」の創業者兼CEO。

もう1人のデイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソンは、「Basecamp」の共同開発者で、Ruby on Railsの開発者でもある。

 

ビジネスの常識なんてウソっぱちだ。
会社を成功させるのに、事業拡大も、派手な広告も、会議も、徹夜も、長期計画も、オフィスも必要ない。
少人数でシンプルに、臨機応変に――自分流のやり方を作り上げながら僕たちは成長してきた。

世界的ソフトウェア開発会社「37シグナルズ(現・ベースキャンプ)」の創業者とカリスマ開発者が、成功をつかむための常識破りな手法を伝授する。
いま、ビジネスに真に必要な考え方を示す必読の書。 

世界中で利用されているサービスを手がける会社が、事業拡大も、長期計画も、オフィスも必要ないとはどういうことなのか。

気になったので、文庫で出ていて値段も安かったので、勢いで買ってみた。

 

イラストが適度に挟まれていることもあり、分量としては多くないので、すぐに読めてしまった。

印象的な内容はちょこちょこあったが、特に「プロモーション」の章は参考になるポイントがいくつもあった。

以下に並べてみる。

 

■無名であることを受け入れる

無名の方が思い切ったことができる。

大きくなると監視されて動きにくくなる。

 

■観客をつくる

お金をかけて広告を打って、人々の注意を買うのではない。

SNSなどで価値ある情報を共有し、興味を持ってくれるユーザを「つくる」のだ。

 

■競合相手に「教える」

教えることで、信頼と尊敬の関係が築ける。

大企業は秘密を守ることが利益と考えるので、「教える」ことは中小だけの武器になる。

 

■料理人を見習う

偉大な料理人は、自身のレシピを公にして名を上げている。

レシピを見たからと言って、自分と同じ料理はできないことを料理人は知っている。

ビジネスにも言えること。共有を恐れてはならない。

 

■舞台裏を公開する

どんなビジネスにも舞台裏はあり、プロモーションに利用できる。

人は秘密を知りたがる。そこに導いてあげると新しい関係が生まれる。

 

■造花が好きな人はいない

欠点を隠さず、出来上がっていなくても、今取り組んでいるものの一番新しい形を見せよう。

完璧でなくても大丈夫。

プロフェッショナルに見えないとしても、それ以上に本物に見える。

 

■『ウォール・ストリート・ジャーナル』は忘れよう

大手のメディアへの売り込みは不可能に近い。

業界紙やニッチなブロガーに話を持っていこう。

彼らは新鮮なネタに飢えている。

 

■ドラッグの売人の方法は正しい

ドラッグの売人は、自分の商品がすばらしいことを知っているので、先に少量を無料で提供し、あとで初期投資以上のものを回収する。

自らが提供しているものを信頼し、無料で提供しよう。

それができなければ、まだ十分に質の高い製品を作っていないということだ。

 

マーケティングは部門ではない

マーケティングは会社のみんなが行うもの。

電話に出るときもマーケティング。メールを送るときもマーケティング

マーケティングは独立した出来事ではなく、日々やっているすべてのことの集まり。

 

■「一夜にして成功」はない

偉大なブランドはいつも、時間とともに一流のブランドになっている。

成功が突然やってきても長くは続かない。それを支える土台がないのだから。

一夜で成功をつかむ夢は諦めて、ゆっくりとした、確かな成長を考えよう。

 

以上のように、小さい会社が参考になる内容が満載。

 

37シグナルズはアメリカの会社だ。

どこかで聞いた話だが、アメリカの優秀な技術者は、googleappleのような大企業で働くのではなく、起業をするのだという。

優秀な技術者にとって大企業で働くことは、例え世界的な企業であってもベストな選択ではないようだ。

 

そういう背景も考えると、37シグナルズは「いかに会社を大きくしないか」を追求して、優秀な技術者にとって魅力的な会社で居続けるようとしているようにも見える。

 

ビジネスの規模が大きくなると、会社も大きくならざるを得ないと思っていたが、そこに必死に抗っている会社が存在していることを知り、とても参考になった。

この本はしばらく手放せないな。